それでも幸せな人はいるから

特別支援学級の担任をしていて感じたこと。幸せな子ども時代を過ごす子どもが一人でも多く増えるように

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「みんなの学校」と〈アドラー心理学〉

何度か大阪市立大空小学校の「みんなの学校」について書きました。

なぜ、「みんなの学校」がうまくいくのかを一つ見つけたので書きます。

 

〈課題の分離〉ができている

うまくいっているポイントの一つとして前の記事で、
自分が今の自分からどれだけ成長できるか」という理念を大切にしているため、と書きました。

 

これのうまくいく理由が〈アドラー心理学〉で言われる〈課題の分離〉だと思いました。

 

〈課題の分離〉とは、誰かの課題を自分の問題と捉えて、相手に介入しすぎないことをさします。介入しすぎると、そこには評価や優劣が生まれて、人は自分のコントロールを失ってしまいます。

介入の例を挙げれば、
「早く勉強しなさい」

「ゲームをやめなさい」
「学校の支度しなさい」
などがそうです。

 

「みんなの学校」の子どもたちが、他人と比較したり、蔑んだりしないのは「自分事と他人事」がうまく分離することができているからだと感じました。

これは、人権尊重を突き詰めれば行きつく答えの一つで、それを校長先生が大切にしていました。

本当の意味で一人ひとりを大切にするということと、〈課題の分離〉は相性が良いと思います。

 

理念がブレなければ、子どもの中の価値観がごちゃごちゃになって子どもが迷わないようになるから、バランス感覚がややこしい〈課題の分離〉も成立すると思いました。

バランス感覚のややこしさというのは、「〈課題の分離〉って、他人に無関心になっちゃわない?」ということです。

 

〈課題の分離〉は無関心ではない

〈課題の分離〉に付きまとうのは〈援助〉か〈介入〉かという視点です。

 

アドラー心理学〉は、〈介入〉は否定していて、〈援助〉はよしとしています。

その〈援助〉は〈貢献感〉からくる〈共同体〉のためである必要があります。

 

すると〈ほめる〉ということが生まれないともアドラーは言っている。

〈ほめる〉という行為は、優劣などの評価を生む。

 

では、どうやって、相手の成長や良さを伝えるのか。ここが悩みどころです。

その方法としてアドラーは「喜び」や「感謝」で相手に賞賛を伝えるとよいと言っています。

すると、その表現に評価は存在せず、「Iメッセージ」が存在するのみです。

 

「あなたがいてよかった」という相手の〈所属感〉につながるような、そして、そうしたあなたといられて嬉しいという自分の〈所属感〉につながる〈援助〉(働きかけ)ができるというロジックです。

 

〈課題の分離〉の視点も与えるし、無関心にもならないように〈貢献感〉にも働きかけているのが「みんなの学校」が成立する一つの理由だと思いました。

 

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