それでも幸せな人はいるから

特別支援学級の担任をしていて感じたこと。幸せな子ども時代を過ごす子どもが一人でも多く増えるように

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【木村先生の講演】再び「みんなの学校」を見てみた

昨今の乾燥がとにかく辛いと思っている「ハピペン」です。ハンドクリームを塗るとベタベタでしばらくタイピングがしづらいなあと……。

 

「みんなの学校」の舞台「大空小」の元校長「木村泰子先生」の講演を聞きました。
講演のざっくばらんな感想を書いていこうと思います。

10年後の小学校を想像

「大空小学校」をつくるときの話し合いで出た考えに「10年後の学校を想像してつくろうぜ!」というのがあったそうです。

現在の管理する教育を受けた10年後の子どもたちの未来に「学びが生きて働くか?」を考えて、「大空小」になっていったそうです。

「一人の価値観の人間(教師)が、30通りの(子どもたちの)未来を保障できない」と言っていました。

それは「指導力がない」とかそういうことではなく、当然のことだ、と話していました。

だから、理念の一つに「教員がどんな教室をつくっていかに子どもたちをまとめるか」ではなく、学校の中で「この子がこの子らしく安心して学べているか 」が重要だと言っていました。これが、「パブリックに求められること」だと。

分からないでいい 

「一人が30人の未来を保障できない」という前提ができたとき、教師はある子どもについて「分からないでいい」のです。(もりろん、分かろうとすることは絶え間なく必要でしょう。)

大人は「将来困るから」などの価値観で子どもを裁いていていいのか、と話していました。いわば、その価値観は過去の価値観です。私たちの今話している価値観すら、1秒後には過去の価値観です。

子どもに必要な価値観は、子どもが必要とする価値観です。

たとえば、自分だと言うことを聞かない子が、ある先生の前では言うことを聞いたりする。そうしたときに「先生っていう看板をぶら下げて立派ぶって教えてないで、その上手く対応できる先生に聞いたらいい」ってことなんです。

一つ「大空小」のすごかったこととして、職員室で「みんなが失敗をしゃべる」というのがあったそうです。それは、つまりは、「みんなが失敗をしゃべれる環境・雰囲気・風土があった」ということです。

失敗をオープンにしゃべって、自分がどう変わったらいいかを、みんなでよく雑談できたそうです。

私は自分を変えました」そう言えるベテランから学校が変わり、また学校を変えていくことができたそうです。

これは、至極当たり前のことですよね。
「自分を変えないで言うことを聞かない子どもを生み出す」のではなくて、
「自分を変えて言うことを聞いてくれる子どもを生み出す」方が必要な指導ができるに決まっています。

あと、〈大空に必要な力〉として挙げているたものが「目の前の子どもをしっかり見る」でした。見る視点は「安心しているか」また「安心のために何がいるか」という視点だそうです。

たとえば、担任がある子どもの安心を生み出すことができなければ、 安心するために対応できる大人を呼んでくるというのが、日常的にあったそうです。

一人の大人では「できないことは山ほどある」それが当然で「できそうなやつの力を借りる」というのが、大きなポイントだと言っていました。
「校長出番です!」と呼ばれて、「はいっ!」って出ていく毎日だったそうです。

「一人の責任より学校の責任」で、「すべての大人の力をどうかかわらすか」ということを必要な視点として示していました。

違いを学べる相手

大空小にいる人は、みんなある意味で対等だと話していました。

だから、障害者ってカテゴライズもないし、先生の他に地域の方も保護者もごちゃまぜにいるから、子どもは〈大人〉ってくくりで、学校にいる大人を見ているそうです。
先生はとか、地域の人は、という区別がないのです。(先生でなく、大人の中の教職員ってカテゴライズで呼ぶって言ってました。先生は、大人みんなってことですよね。その大人の中の教職員の役割の人って認識が大空にはあるそうです。)

その対等さの一つが、「違いを学べる相手」ということです。

ある意味で、一緒に過ごす理由の大きな一つは、「違いを学べる相手」だからというこれ一つに尽きるでしょう。

誰も、どの子も、どの大人も、どの人間も、その場にいて「違いを学べる相手」として機能しているということです。

これは、「キャラ化」などの話とも通じる話で、自分の外の世界にいる他人とかかわって自分なりに比べることで自己認知が深まり、自分を見いだすことにつながっていくわけです。

いろいろな人間とかかわって、自分を理解して未来に進む子どもたち。実に頼もしそうで、強そうだなって、私は思います。

子どもはもともとは差別心はもっていない」という言葉に重さを感じました。大人の持つ悪い価値観は、子どもに残さずよりよい未来へと向かっていってほしいですね。

 

ほんの1時間でしたが、私の日々感じていることを形にして学校で実践していた先生の話で、出てくる言葉のどれもがいいなあと思うものでした。

それに固執したり偏ってはいけないのですが、いただいたものを生かして子どもと正対していきたいと思うところです。

その中でも、ズバリな珠玉の名言も今度紹介します。

つづく。

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