それでも幸せな人はいるから

特別支援学級の担任をしていて感じたこと。幸せな子ども時代を過ごす子どもが一人でも多く増えるように

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「省察的実践」(リフレクションと関連して)

エピソード記述に慣れたい!「ハピペン」です!

 

なぜリフレクション(「内省」ないし「省察」)が必要なのか

社会の変化が激しくかつ速度も増している。中でも日本はフロントランナーで、先行き不透明中で、これまでに出くわしたことのない問題を解決していく力が求められるからである。

発端となる理論は「シングルループ学習・ダブルループ学習」と思う。

シングルループ学習・ダブルループ学習

シングルループ学習とは、すでに備えている考え方や行動の枠組みにしたがって問題解決を図っていくこと。ダブルループ学習とは、既存の枠組みを捨てて新しい考え方や行動の枠組みを取り込むことである。 1978年、アメリカの組織心理学者クリス・アージリスとドナルド・ショーンが『組織学習』において提唱した概念。 組織は、シングルループ学習だけでは環境に適応しながら生き残っていくことは難しい。過去の成功体験における固定観念を自らアンラーニングし、外部から新しい知識や枠組みをダブルループ学習し、それをまたシングルループ学習によって反復・強化していく。このサイクルを繰り返し継続できる組織だけが競争優位を保ち続けることができると言われている。

シングルループ学習・ダブルループ学習(しんぐるるーぷがくしゅう・だぶるるーぷがくしゅう)とは - コトバンク

 ダブルループ学習によって、新しい考え方や行動の枠組みを取り込む

その具体が、リアリスティックアプローチ。その中に、「エピソード記述」的なリフレクション、「省察的実践」的なリフレクションがあると考えた。

ドナルド・A・ショーンの本に「省察的実践とは何か―プロフェッショナルの行為と思考」がある。

「リフレクション」と「リアリスティックアプローチ・省察的実践・エピソード記述」の関係

リフレクションという言葉自体は「内省」や「省察」以上の意味をもたない。「内省」や「省察」などの「行為の意味」や「行為の価値」を示したのが「エピソード記述」や「省察的実践」の概念なのだと思う。

そして、「エピソード記述」や「省察的実践」の具体的な方法論を示してくれているのが「リアリスティックアプローチ」だと捉えた。

 

省察的実践」について

省察的実践」に触れておく。

ショーンは「専門家」による「技術的合理性」によって、個としてのクライアントが犠牲になっている可能性について考えた。大局的なデータベースで、目の前のクライアントに起こっていることを分類してしまうことによる、見落としがあるのではないか、と言った感じだろうか。

ショーンは、技術的合理性モデルを理念型として掲げる専門家が、自分のもつ枠組みに厳密に従う実践を志向するあまり、クライアントの独自性を犠牲にしてしまうことがあると指摘していた(Schön 1983: 44)。技術的合理性モデルは、専門家自身の満足に寄与しても、クライアントの満足に寄与しない場合があるのである。
技術的合理性モデルは、ショーンの見出した専門職実践に対する先の問題「自らの枠組みに依拠しながらも、いかにして各事例の独自性に応じた問題解決を見出していくか」に答えられない。というよりは、その問題に出会わない。したがって答える必要がない。それに対し、この問題に直面するショーンの省察的実践論は、どうその問いへと答えようとするのか。

その問題に対するショーンの答えは省察的実践である。それは、問題状況に働きかけながら、その状況の独自性に応じて自ら依拠する枠組みを変容するプロセスを含んでいる。枠組みによって設定されていた問題は、その枠組みの変容に伴って設定し直される。

(P36)

http://ir.nul.nagoya-u.ac.jp/jspui/bitstream/2237/21830/3/三品陽平 博士論文.pdf

この「省察的実践」の考えが、「リアリスティックアプローチ」「エピソード記述」に含まれていると考えた。(どっちがどっちを含んでいるかの時系列は確認していませんが……。)

 

省察的実践」の一連の流れ

webで見つけたものを紹介するだけなのだけれども。

(6)省察的実践の一連の流れをまとめると次のようになるだろう。
・ふだん通りの実践をする。
・予期せぬ状況からの応答を受け取る(驚く)。
・問題状況を観察する(予想と現実のずれを捉える)。
・自分の記憶と経験のレパートリーや理論などと問題状況を結びつける(みなし)。
・状況変容に向けた行為を思いつく(望ましい状況に向けた行為の考案)。
・想像上で新たな行為を試してみる(想像上のリハーサル)。
・新たな行為を試みる(リハーサルにもとづき自らを問題状況に投射)。
・試みに対する状況からの応答を受け取る(状況からの語り返しの受容)。
・問題状況を観察する(予想と現実のずれを捉える)。
・試みの評価(試みの成否について検討)。
・新たな行為の考案(試みをさらに工夫して洗練)
ただし、すべての省察的実践がこのような手順を含んでいるわけではない。

(P41)

http://ir.nul.nagoya-u.ac.jp/jspui/bitstream/2237/21830/3/三品陽平 博士論文.pdf

ARACTモデルの抽象度が挙がったバージョンという感じがする。

 

これらを踏まえて、次の記事で「リフレクション」について、一旦、最終的な【まとめ】をしようと思う。

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