それでも幸せな人はいるから

特別支援学級の担任をしていて感じたこと。幸せな子ども時代を過ごす子どもが一人でも多く増えるように

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聴くことの素晴らしさを感じさせられる教師を目指して……。

第4章:こんな「聞く習慣」で、子どもはどんどん学ぶ

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ページ数は少ないのだけれど、項目が多かった……。

でも、はっきり言って自分のためだけど、抜粋整理をしよう。

親が子どもの話をちゃんと聞けば、子どもも聞くようになる

この章のはじまりに

親にじゅうぶん聞いてもらった子は、人に話を聞いてもらう快さを感じ、自分も聞くことができるようになります。
P160

私は、人を資源と捉えて、意図的計画的に、子どもたちに話をしてもらうことを大切にしたいな、と思いました。

子どもの話なんて思わないで、話す時間をつくって、話させる。そして聞く。

そうしなければ、反対に聞く子も育たないのだ、と考えた。

聞くことを示すための肝は「返答」です。

そのコツとして、
「その子の言葉で整理して理解しようとすること」
「返答にどんな意思表示を込めるか」

が大切だと思いました。

言葉の文字列が重要なのではなく、そこに乗せるもの(子どもを思う気持ち)が大切だな、と思うのです。

大人は、子どもが話せば話し手のせい。聞けば聞き手のせいにして、会話についての未熟さを指摘することがありますが、まず大人が率先垂範して、子どもが聞いてもらう「快」を味わって、聞き手に回れるようになるといいな、と考えました。

また、聴いてくれた喜びを大人の側がその都度言葉化することも大切でしょう。

「あとでね」と言ったら、必ずあとで聞くこと

その「あとでね」が永遠に「あとで」にならないように(笑)

会話の中で「何がわかったか」を確認する

様々なシーンで子どもがどの程度まで理解したかをチェックするようにする。

何かを人に伝えようとするとき、相手がこちらの言うことをすべて、そのとおりに受け止めてくれることはほとんどありません。会話というのは、しょっちゅうズレながら進んでいくものなのです。
P171

「わかったって、どういう風にわかってくれたのかなあ」
P172

などという風に返す。最後に期待をのせた一言を添えてもよい。

読み聞かせを通して、聞く練習ができる

お母さんの肉声に勝るものはない。

テレビなどは一方的に入って来る音声を聞いてるだけの状態になることが多いため、知的活動はほとんどなされていない。双方向の働きかけが可能になる。

読みニケーションの大切さ。

要約力を高める「聞き取りゲーム」のすすめ

コグトレにもそういったワークがあった。

ゲーム化して聞くを楽しむって、習慣化しやすくて、力を身に付けさせやすいのかもなあ。

1日5分!  教室で使えるコグトレ 困っている子どもを支援する認知トレーニング122

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 テレビより家族の会話の時間を増やす

テレビで情報を得る中で

現実を想像できる力がないと、そこに流れている映像に現実感を持つことができない
P181

社会問題を自分事にするのって簡単ではないことだと思う。一番には体験が重要だろう。それを教室にいてイメージで捉えて自分事にするのって可能なのかもわからない。

対面した会話から、現実感が感じられるやり取りができたらいいのですが。

いろいろな人と話すチャンスをつくる

そのためには、無条件に敵ではない大人にどう出会うか、が鍵だ。

礼儀さえあればいけるのかもしれなが、どうやって多様な人々と話すチャンスを子どもが作れるのかは大きな課題だと思う。

ケータイ・コミュニケーションの落とし穴

メールは文字だけしか伝えられないため、面と向かった対話より、当然に言葉の解釈がズレる可能性が高い。

バーチャル世界と聞く習慣との重大関

バーチャル世界にのめり込みすぎると、現実世界と優先順位が逆転してしまって、どちらが本来的な自分なのか分からなくなる。

何もやっていないのに、何かを成し遂げたという錯覚を起こす
P191

これは、気を付けたい感覚。使っている脳がそもそも違うのだろうな。まやかしの充実感。

"ひとり"よがりより"みんな"で遊ぶ機会をつくる

肉声でのやりとりを取り戻すこと。

ホンモノの「聞く力」は、生の体験のなかから生れます。
P192

ゲームよりも、誰かとの会話を楽しめる子どもがどれだけいるのかわかりませんが、せめて同じくらい、その時間を大切にしてほしいですよね。

そのためには、ゲームよりも、大人や友達と過ごすのを楽しいって思えないとそうならないですよね。

身体を動かす楽しさ、自然の中で過ごす楽しさ、こういったことを体験から知っていたら、人とのかかわりって増えそうだなって思います。連れ出して、子どもに付き合うってことが大切かもしれません。

友だちみんなが喜んでくれて、いっしょに達成感を味わってくれた。
P193

友だちが竹馬を教えてくれて、味わえたことだそうです。体験を通して人とかかわる喜びを与えてあげたいですね。

言葉より体験を通じて理解させる工夫

ただ漠然と過ごさないことの大切さが書かれています。

買い物を意識的に、お金や社会のルールを教えるチャンスととらえる発想が必要です。
P195

このメタはとても大切だと思います。

意図的、計画的、「何のために」、そうして子どもの現在と未来を思い尽くすことで、自然と関わりは深くなるのかもしれません。

お手伝いによって、お小遣いをあげることも社会性に結び付けられると書かれています。そこで気をつけたいのが、「お手伝い」と「労働」の違いです。

親としては、家族の一員として、家族の役に立ちたいという気持ちでやってもらいたいと思っているのに、何を頼んでも、
「いくらくれる?」
と言われるのは不愉快なものです。
P197

こうなる可能性って高いですよね。実際、それで不快な思いをしていると相談を受けたことがあります。しかもその子の場合は、自分から手伝いをしてお金を請求してくるパターンでした。それはさすがに……と困っていました。

何が「労働」になり得るのか違いを明確にしておき、基準を設けるのは家族が生きやすくなるためにも大事かもしれません。

風呂掃除を頼んだとします。それがお手伝いであるならば、たとえ石けんが残っていても、スポンジが出しっぱなしになっていても、家族の役にたちたいという気持ちを尊重することが大切でしょう。
P197

そのときそのとき大人の機嫌で指摘してしまうのではなく、こうした冷静な基準があることは、子どもにとって温かいのではないか、と思います。

ここにある話のすべての動機が「子どものためを思って」というのが、とても好きです。結局は、そこを出発点にして考えて出て来たものであれば、子どもは人をいいなって思えるような反応につながるのではないでしょうか。

"知識"より"知恵"が授かる環境をつくる

体験から得られる「知恵」が大切
P200

体験をして、こうやればいいかもしれない、ああやってみたらダメだった、という具合に試行錯誤した結果、私たちはさまざまな知恵を身につけるのです。
P201

大人の側は、この体験学習で付けている「知恵」って何なんだろう?と考えるのが重要だと思います。

「あー楽しかった!」で終わりがちだと思うのです。

体験学習で大切にしなければならないのは「振り返り」だと思います。

そこで「何が楽しかった」「どうして楽しかった」「体験してはじめて知ったことは何か」「知っていたけど間違っていたことは何か」「体験する前のイメージと比べてどうだったか」「体験する前と後で気持ちは変わったか」など。

学校では、大きな「めあて」などがありますが、秀逸な振り返りって多くなかったように思います。

私は、それぞれの体験学習が「よい思い出」というイメージをもってはいますが、細かく友だちが何を話していたか、自分がどんな思いだったかまでは思い出しにくいです。さらには、どんな学びがあったか?と聞かれるとさっぱり思い出せません。そこに「学び」があったら、私はもっと細かく情景を覚えていたのかもしれません。

そして、そのためには「メタする力」が育っていないと難しいのかもしれません。

最後に、「体験」の中にある「会話」によって、新しい発見があることで、「聞く力」はさらに伸び、子どもの知恵を育てる、と書かれています。

あとがきにかえて――話を聞くということ

人の話を聞くということは、人と人との関係の基本的なもののひとつです。
相手を理解し、協力関係をつくり上げるには、聞く力が必要なのです。聞く力は相手を受け入れ、関心を持っているということを伝えることでもあります。
P203

ここから、子どもが聞かないの前に「大人は本気で向き合おうとしたか」「本気で話そうとしたか」「本気で自分から聞こうとインタビューしたか」が問われるように思いました。

「協力体制がない」と言ったときに、3つの策がありそうです。

  • 事柄や相手に対して思いを巡らせたか。その上で、自分なりに何ができるかを考えたか。
  • 自分から自己開示する。自分から話す。
  • 純粋にインタビューする。考えを聞かせてもらう。

何かを変えたいなら、当たり前ですが、動くのは「自分から」です。

(「ヤバイ、いつも、子どもに『自分で自分から』って言ってるのになあ」)

その人の良さを引き出すにしても、

  • その人やその人が関わる事柄を考える。
  • 自分から話しかける。
  • その人の話を聞くきっかけを生みだす。丁寧な態度で聞く。

が必要だと思いました。

大切なのは目的を見失わないことです。たとえば、職場であればその目的は「その人を自分が思い描くよい人間にすることが目的ではなく、事柄を一緒によりよくしていくということ」でしょう。

そのための試行錯誤を相手の立場に立ちながら、どう構築していくかについて「聞く力」という話から考えることができました。

大切なのは「その人をリスペクト!

子どもたちに対しては「聞いてくれない」の前に「聞いていたか?」

社会の声もそうだ。「辛い」と言っている人の言葉を、私たちはいつもきちんと受け止めているか。「辛いのですね」と。

聞くことを通してわかることがあるのです。相手はこんな考えをしていたのか、自分とは少し考えが違うな、などということがわかります。聞きながら相手の話を要約してみたり、納得したり、批判的に聞いたりもできます。

(中略)

ちゃんと聞いていないと相手を誤解してしまいます。

P204

 私は「違う」ってことが、人間の醍醐味だと思います。これを楽しむためにも「聞く」ってことが重要になるのだなって思う。

また、相手を誤解しないように、本当に理解するために。「聞く」に努めたい。

他に、

意味をくみとろうとする意志的な努力が必要です。
P204

 とあります。本来的に聞くためには、ただ言葉を受け身で聞くのではなく、そこに含まれている意味。言葉のコードを聞き取る必要があるのだと改めて理解しました。

そして、「聞く力」は、訓練と経験で培われていく。

「聴き上手」が人間関係を豊かにしていくのです。
P205

とある。

私は、自分こそ他者に興味があるのか?不安になった。私は話を聴くのが得意ではないからだ。

まず、自分が、自分が変わらないと、子どもたちは私の姿から学べないだろう。

子どもたちに、聴くことのすばらしさを気づかせられるくらいに、聴くを体現できることを目指したい。

目の前に全力集中!!

 

以上『アドラー博士が教える「話を聞ける子」が育つ魔法のひと言』 を読んだ振り返りでした。

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