それでも幸せな人はいるから

特別支援学級の担任をしていて感じたこと。幸せな子ども時代を過ごす子どもが一人でも多く増えるように

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「経験学習」のための「適切な業務経験」とは?

お菓子を食べてしまって翌朝ショックな「ハピペン」です。

 

一昨日からは通勤の行きに『フィードバック入門 耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す技術 (PHPビジネス新書)』を読んでいます。

めちゃ面白いです。

「ポジティブフィードバック」を頑張りたいと言ったものの。「フィードバック」についてよく知っているのか?と考えると、よく知らないと思ったため読むことにしました。

中原淳さんのホームページは、リフレクションについて調べているときに何度も見ていて、そこで知った本です。レゴ®シリアスプレイ®について良さを感じたのも、コルトハーヘンさんの教師教育学に燃えたのも、中原淳さんのホームページの情報からでした。

www.nakahara-lab.net

 

今日まで読んだ中で、ご紹介したいのは「部下育成に適切な業務経験とは」です。

担任が経営者、子どもが部下、学びが業務と捉えると、この本に書かれていることを基に「子どもに寄り添って子どもを捉え、学びの質を高められる」と考えました。

業務経験の三段階

「経験学習」に勝る教育はない。と書かれていました。その「経験」の適切さを説明するものとして、業務経験の三段階が示されています。

  1. コンフォートゾーン(快適空間)
  2. ストレッチゾーン(挑戦空間)
  3. パニックゾーン

です。それぞれ説明します。

コンフォートゾーン

コンフォートゾーンは、さほどストレスを感じず、やり慣れているルーチンや、プレッシャーのない事務仕事など未知のチャレンジをする必要がない仕事を行っている状態。恐怖やストレスを感じない仕事がコンフォートゾーンの仕事です。

6年生が1年生のひらがなの学習を「簡単でいいなー」と言っているときなどは、コンフォートゾーンで学びたいってことなのだろうな、と思います。

ストレッチゾーン

ストレッチゾーンは、能力を高めるのに必要なストレッチ経験(背伸び経験)ができるゾーンです。経験学習の効果を高めるには、「ちょっと無理をすれば何とかこなせる業務」、現在の能力でできる業務のレベルよりも、すこし高めの業務を任せていくことが重要とあります。

目標を掲げるときに適切なのは「120%の力でできる目標」といった表現がされると思います。子どもの見取り次第ですが、子どもたちが少しがんばればできる目標を提示し続けられたら子どもがめちゃ伸びそう。

パニックゾーン

失敗するリスクが高く、強い不安やプレッシャーを感じるような仕事を与えられた心理状態。

 

支援が必要な子はパニックゾーンに入りやすい

パニックゾーンに入ってしまう例として

「今まで経験したことがなく、どうすれば完成にこぎつけるのかがまるで見えない」
「自分の能力よりもはるか上をいっている」
「納期が短すぎて期日までに終わる見通しがまったくつかない」
「必要なスタッフの質も量も全然足りていない」
といった仕事を与えられたときに 、こんな心理状態に陥ります。
P81

と書かれています。

教師が子どものつまずきを捉えて、何か手立てをうつときに、たとえば、この4つのどれかにコミットする必要があるのだと思います。これが検討違いだと子どもはパニックゾーンから脱せないわけです。

これに対して、資源が渡さないこともあります。「もう言ったでしょ!ちゃんと聞いてなさい!なんで分からないの!」といった感じに。それって未知の経験だったんじゃないか?と考えてあげてもよいかもしれません。

先の4つを支援風に言い直すと、

① 「今まで経験したことがなく、どうすれば完成にこぎつけるのかがまるで見えない」

【見通しが立たない】

②「自分の能力よりもはるか上をいっている」

【スキルが足りない】

③「納期が短すぎて期日までに終わる見通しがまったくつかない」

【時間が足りない】

④「必要なスタッフの質も量も全然足りていない」

【助けてくれる人がいない、助けを呼べない】

授業においていつもこの4つがなかったら、パニックになる子どもは増えそうです。特に、④が深刻かもしれません。そういう学級風土や教師の性質があるのかもしれません。授業に子どもたちが乗り切れていないとき、この4つでチェックしてみると、つまずきが見えるかもしれないと思いました。

「ねらい」に適うように、いつも授業をイメージしてあげられたらいいのですが……簡単ではないですなあ。

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