それでも幸せな人はいるから

特別支援学級の担任をしていて感じたこと。幸せな子ども時代を過ごす子どもが一人でも多く増えるように

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自尊感情の定義

 

天気予報で雨を知って覚悟をしていれば、朝起きて「今日は雨かあ……」とげんなりすることが減ることに気づいた「ハピペン」です。(天気予報を気にしなさすぎる。)

さて、自尊感情の定義について
次期学習指導要領についての講演などに行くと、必ずといっていいほど話題に上がるうちの一つです。そのせいか、自尊感情というワードをあちこちで聞くことが増えたように思う。(ただのカラーバス効果かもしれないが。)

そこで、一旦冷静に「自尊感情が何なのか」まとめておきたい。

文科省で使われている図

次期学習指導要領改訂の答申などの資料にも含まれていた図です。

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見たことがある人も多いだろう。

「自分には人並みの能力がある」

「自分はダメな人間だと思うことがある」

と言った因子から、「自己肯定感(自尊心)」が低いと考えられている。

 

国立青少年教育振興機構」の調査

文科省の図の下の方に「(財)日本青少年研究所」とある。現在は「国立青少年教育振興機構」の調査に移った様子。

財団法人日本青少年研究所

文科省が図で使っているアンケートの結果

このアンケートの結果も、ネット上にある。
「自分について」の項目に、図の因子の結果がある。

因子2は
「私は、体力には自信がある」
「私には友だちがたくさんいる」
「私は人並みの能力がある」
「私は、勉強が得意な方だ」
で、“自尊”の因子とした。

因子3は
「自分はダメな人間だと思うことがある」
「私は将来に不安を感じている」
「周りの人の意見に影響されるほうだ」
で、“ネガティブ思考”の因子とした。

http://www.niye.go.jp/kanri/upload/editor/98/File/12.9.pdf 

「高校生の心と体の健康に関する調査」

こちらの「自己評価」の項目も参考になるだろう。

⑧ 自己評価
米国と中国の高校生は自己肯定感(自尊感情)が強く、日本高校生の自己評価が最
も低い(以下の数値は「全くそうだ」の比率)。
「私は価値のある人間だと思う」:日本7.5%、米国57.2%、中国42.2%、韓国20.2%。
「自分を肯定的に評価するほう」:日本6.2%、米国41.2%、中国38.0%、韓国18.9%。
「私は自分に満足している」:日本3.9%、米国41.6%、中国21.9%、韓国14.9%。
「自分が優秀だと思う」:日本4.3%、米国58.3%、中国25.7%、韓国10.3%。

http://www1.odn.ne.jp/youth-study/reserch/index.html

国立青少年教育振興機構」による「自己肯定感」観

上記のようなアンケートを実施している、「国立青少年教育振興機構」のホームページにある、自己肯定感について書かれている内容は、以下の通り。

自己肯定感とは、自分のあり方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する言葉です。 
(出典 実用日本語表現辞典) 

自己肯定感とは、自尊感情(Self Esteem)、自己存在感、自己効力感などの言葉とほぼ同じ意味合いで使われています。 
(出典 国立教育政策研究所 『自尊感情』?それとも『自己有用感』? 平成27年) 

小学校高学年の時期に、重視すべき発達課題の一つとして、自己肯定感の育成があげられています。 
(出典 子どもの徳育に関する懇談会 子どもの徳育の充実に向けた在り方について(報告) 平成21年)

自己肯定感とは|国立青少年教育振興機

自尊感情や自己肯定感に関する研究(東京都)

+αで有用そうなものを紹介する。

「東京都の研究」より。

自尊感情の捉え方

心理学の領域では、自尊感情を「自己評価の感情」とする考え方に基づいてとらえている。
自尊感情については、多くの研究があり、自尊感情を自分にとって「価値ある領域」における願望を分母に、成功を分子とする分数で表現し(成功/願望)、願望と成功との間に大きな差があれば、自尊感情は育成されないと述べているものや、自尊感情を「自己概念に含まれている情報を評価することであって、今の自分に関するすべての事柄について自分が抱いている感情から出てくるもの」と位置付け、現実の自己と理想的な自己との矛盾(ズレ)の大小が自尊感情の高低に影響すると述べているものもある。
今回の研究では、特に心理学者ローゼンバーグのとらえ方を重視した。ローゼンバーグは自尊感情について、二つの異なる意味について述べている。一つは自分を「とてもよい(verygood)」と考えるもの、もう一つは自分を「これでよい(good enough)」と考えるものである。前者は完全性や優越性を含む感覚であり、他者との比較関係を基にした「優劣」を基準に置いている考え方であると説明している。それに対して後者は、自分なりの満足を感じる感覚であり、自分の中の価値基準をベースとして自分を受容する考え方であり、そこには他者と自分との比較による優劣という意識は含まれてこないと述べている。

http://www.kyoiku-kensyu.metro.tokyo.jp/09seika/reports/files/bulletin/h20/h20_01.pdf

あと、YPやQ-U、国立教育政策研究所の話もしたい。 

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