かならず幸せになれるいきもの

特別支援×ブリーフセラピー×アドラー心理学

思春期の課題【後編】

「思春期の課題【後編】」です。

 

1.なりたい自分と現実の自分とのギャップ(済み)
2.生き方や社会のあり方への疑問(済み)
3.自立に伴う不安
4.孤独と向き合う

このうちの「3」と「4」について書いていきます。

 

【前編】はこちら

www.happypenguin.net

 

 

f:id:penguin-kn:20190609101512j:plain 

3.自立に伴う不安

親をはじめとする大人によってつくられてきた過去の自己を否定し、もう大人から干渉されたくないという意識を強く持つようになることがあげられる。
児童期の開放的な自己は、思春期の訪れとともに、閉鎖的なかたちをとるようになり、自分の道を自分で切り開いていかねばならないことに伴う不安や孤独は増大していく。

だからこそ、この思春期の仕組みの中で、自分の力で自分を選んで這い出て、「自分をつくり上げること」が大切なのでしょう。
ただ、「自分の道を自分で切り開く」というニュアンスは、最終的に決めるのは自分というニュアンスだと思います。
決めるまでの、様々な情報は、是非他人を使って手に入れてください。
たとえば、必要な手段は、その「情報の集め方」と「情報のストックの仕方」、「情報の整理の仕方」なのかもしれません。
思春期に何かができないとしても、それは「知らないだけ」で、知りさえすればできるということを忘れないでください。
もう少し引用の続きがあります。
誰かにわかってほしい、支えてほしいという思いが切実になるが、不安ゆえに自己評価が揺らぎ、他人に自分の心をのぞかれることに非情に敏感になり、素直に心を開くことがなかなかできなくなる。
思春期には、孤独にさいなまれ、理解者を求めていながら、他者が用意に近づけないような態度をとることも少なくない。
自分の中の矛盾の葛藤と、社会や大人の中に見る矛盾とが入り混じって、モヤモヤにつながるのかもしれませんね。
自分だけに偏るでもなく、社会や大人に合わせるでもなく「自分の納得のいく自分を見つけること」が生きやすさにつながると思います。
そうしたときに「誰かに合わせてないから、この自分はダメ」という判断は、生きづらさにつながります。
誰かに合わせるというよりは、納得して選べるといいです。
納得のためには、「話し合い」や「会話」ができるといいのですが……。
機械的に何を求められているかを知るだけではなく「どうしてそう思うか」「何を考えて」「何を求めているのか」など、考えや気持ちをやり取りできることが理想です。
大抵、大人が聞く耳を持たなかったりしますが……。
そういうときは、やっぱり、誰かに相談をしてください。
一人で戦う必要はないと思います。
 

4.孤独と向き合う

思春期は孤独と向き合うときでもある。
自分の人生は自分で背負っていくしかない。
無自覚に家族に包まれて生きてきた段階から、こうした個別性を自覚して生きる段階への移行は、時に孤独地獄の深淵を垣間見せることになる。
孤独感は、悪いことではなくて、誰もが感じていいと受け取れますね。
思春期の先に、つながりを感じられる相手や、世界には気の合う人が必ずいるということを忘れてはいけません。
その孤独感に対して、一般的には、以下のように進むみたいです。
思春期は友人関係に重きをおき、仲間の間で秘密を持ったりしながら、さまざまな人間関係を経験するときである。
その中で、対人関係の苦手な子どもは、発達過程として家庭から距離を置きつつ友だち関係に重心を移すのが一般的であるが、両方との関係をうまく結ぶことができずに、葛藤の中で孤立感を一層増すことになりかねない。
これも、今の世の中ではよくあることだと思います。
私は、引っ越しなどが重なって友人関係が安定しなかったり、友だちが秘密を共有するときに偶然その日は一緒にいないということなどがあって、基盤となる友人関係をつくれませんでした。
家庭は家庭で、ごちゃごちゃっとしていました。(これは、またどこかで書きますね)
家庭においては、たとえば、共働きということも純粋に家庭でコミュニケーションする時間が少なくなるでしょう(共働き自体は全く悪くないですからね)。
虐待や貧困も問題になっていますね。
ですから、私は「コミュニケーションの質」が大事になると思っています。
必要なコミュニケーションが、必要な作法で取れると人は安心できるだろうなと。
 
最後に
思春期の心理状態は、理想的な自己を追求し、自立をめぐる孤独な戦いを強いられるところにその特徴があるが、そのなかで生まれる不安に耐えきれなくなったときに、自殺の危険が生じるとみることができる。
これは、肝です。
 
「理想的な自己」に辿り着いて親から離れて「自立」していくために、「現状の自分」を変えていかなければならない。
 
その中では一人で戦わなけらばならない「孤独な戦い」のシーンもある。
その進んでいる途中の不安に耐えられないと、自殺につながることすらあるということです。
それぐらいの不安があっても当然ということです。
 
ですから、自分と向き合うのは結局自分一人でしなければならないときもあるかと思いますが。
 
上手に他人ともかかわり、取り入れながら、不安になりすぎずに自分と社会との「折り合い」を見つけていってほしいなと思います。
 

おわりに

「思春期の心理的特徴」の「1」から「4」は、どの時代の子どもたちも一度はつまずくことだと思います。
 
もしかしたら、大人でも引きずっている人がいるでしょう。
それくらい簡単ではないし、ゆっくりでいいということです。
 
また、絶対に一人で戦わなければならないわけではないし、いろいろな人と出会ってだんだん変わっていくものだと思います。
それこそ時間が解決してくれるところもあると思います。
 
要は、脳の発達待ちです。
 
私の経験から、後悔を感じているのは、
 
「これからの生き方を自分自身で決めていかなければならず」というところで、
 
「決めるための情報があまりにも自分の中に少なかった」ということです。
少しでも、「見えない敵」が明らかになって、生きやすさのネタバレになればと思って、書いてみました。
他のページにもヒントはたくさんあると思うので見てみてください。